帝王切開のこと

私、自分が帝王切開するまで、ほとんどの妊婦さんは普通分娩で産むんだと思っていました。
初めの病院はマタニティヨガやマタニティスイミングなど行っていて、当然お祝い膳もあって、病室は全室個室。
母親教室ではバースプランなんかも書かされて、
なんていうか、
今の私から思えば頭がお花畑でした。

アロマの香りのなか好きな音楽をかけながら産みたい

こんなこと平気で書かされていました。

そんな私が、病院を転院し、古い大学病院の4人部屋の病室。

もう悲しくて苦しくて
相部屋の人とも顔も合わせたくないくらい一人で落ち込んでいました。

そして手術する時の点滴の針の痛いこと!
私、血管が見えなくて手首に刺されました。
恥ずかしながら大人でも泣きそうなくらい痛いです。

手術室に行くとき、せめてハンカチにアロマを染み込ませて持っていきたいと言いました。
それがせめてもの私の希望だったんです。

でも、実際手術台の上に上がると手は大の字のまま固定されて
アロマを嗅ぎながら出産なんて無理でした(´;ω;`)

背中から麻酔の注射を打たれ、
冷たいコットンで、太ももを撫でられて
「冷たさ感じますか?」
とか聞かれました。

何か触られている感覚はあるけれど、温度までは感じなかったです。

横で麻酔科のスタッフの女性がずっと手を握ってくれて
「大丈夫ですよ」
って励ましてくれるのがとてもありがたかったです。

手術室はリラックスできるような音楽か流れていて、あまり怖いとは思いませんでした。

帝王切開は、赤ちゃんがお腹にいるから全身麻酔は危険なので、通常下半身麻酔で行われます。

ただ、意識はあるので、なにか下半身に違和感を感じたり触られている感じがしたりするそうです。
私は鈍かったのか感じないようにしていたのか、あまりわからなかったけど、
赤ちゃんを取り出す時にすごーくお腹を押されて、すごい力でみんなに何度も何度も押されたのは痛かったです。

下腹部を患者に見えないように大きな布が上から吊るされていて、私の目の前にはその白い布しか見えないのですが、
やがて大きな産声を上げて息子が産まれました。

普通分娩だと長い人で30時間もかかるお産が、帝王切開だと30分足らずで終わります。
下腹部は麻酔で感覚ないし、本当に正直自分が産んだ実感がないんです(><)

自分の全身の力を振り絞って赤ちゃんを産み落としたー!って感覚がほしかった。
無事に産まれたからもちろんいいんだけど、母親としてその感覚はほしかったなーって思います。

「赤ちゃんですよー」
って、産まれたばかりの息子を見せてくれたけど、
自分に余裕がなくて、後でゆっくり見れるからいいのになんてその時は冷めたこと思ってました。

その後は胎盤などの処理をするんですが、赤ちゃんはもう出したから眠ってもいいと言われたので、薬で眠らせてもらいました。

帝王切開は産んだ後が痛いといいます。
本当に痛いです。
一応痛み止めの点滴と別に錠剤の痛み止めももらったのですが、飲む時間が決まっているし、薬が切れてくると激痛が襲います。
一番辛かったのは夜。
動けないから寝返りが打てない。
一日目は看護婦さんが寝返りさせてくれるけど、忘れてるのか忙しいのか二日目からは来てくれない(。´Д⊂)
ベッドの柵に捕まりながらなんとか寝返りするけど、ちょっとでも動く度に激痛。

もう子供なんか産むもんかと思いました。

2日目、3日目経ってもトイレにも行けない、立つことも座ることも激痛。

後産っていうのか、子宮が閉じていく痛みもあり、
両親や旦那も来てくれたけど、
赤ちゃんの手術も心配だったけど、
何より思うように動けない自分が辛かった。

看護婦さん?助産婦さん?からは搾乳搾乳言われるし、
紙に搾乳した時間とか書かされて
出ないのに、無理やりマッサージされて、
電動の搾乳器とか母乳を入れる袋とか初めて使いましたよorz
こんなんやってるの私だけなんやろーなーって思いながら、
深夜に同室の人に気を遣いながら(搾乳する時音が響くので)こっそり搾っていました。

それでも同室の人とは2言3言話したり、励まして貰えました。

心臓病を抱えた同室のその妊婦さんは、妊娠から産まれるまでずーっと点滴をしないといけないらしくて、長い入院生活が辛そうでした。

いろんな事情があって、妊娠出産なんて簡単なものじゃないんだなって、
お母さんはいつも命がけで子供を産むんだなって、
改めて思えました。


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